遊歩道を通勤の道と反対へ歩くと数分で大きな公園に着きます。
その日はとてもきれいでした。
陽が暮れるまで 椅子に座ってお花を編みたいと思いました。
「花を編む人」を思い浮かべました。
もちろん思いを切って仕事へ行きましたが。
以前に大切な人から「蝶を編む人」というおはなしを頂きました。 
それは本から丁寧に切り取ってあるすてきなおはなしでした。
大好きでとても大切なものになりました。
本の内容はというと
森にかこまれた静かなホテルに
空気みたいに軽い大きなバスケットを持ったおばあさんがやってきて
来る日も来る日も部屋にこもっているおはなしです。
ボウイさんは不思議に思います。その人は蝶を編んでいました。
そして風のにおいをかいだある日 バスケットを開き百や千の蝶を放しました。
みんな野原に向かってとびはじめました。
おばあさんはやさしく目をほそめてうなずくのです。
そうして春が始まるというおはなしです。
それが旅をしているその人のお仕事でした。