キツツキに会えたおはなし。
ある朝に
都心部にもキツツキは住んでいることを知りました。
本の中や 手紙をしまっている缶の絵では
見たことはあるけれど
本当の姿を見たことはありませんでした。
支度をしながら この辺りにもいるのかなと
木をつつく姿を夢中で思っていました。
それから いつもの通勤の道を歩いていると
「コツコツ コツコツ」と小さい音が聞こえました。
疑う気持ちとドキドキする気持ちで
とても可笑しくなりました。
少し気持ちを落ち着けてから 回りを見渡すと左前の木の幹にキツツキが止まっていて
「コツコツ」とくちばしを当てていました。
カメラを持っていませんでした。
その後に走ることになる時間まで
うれしくてずっと見ていました。
そしてそれから今日までの間 一度も会えないままです。